竹取物語 122
第九章 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 3
八月十五日。
帝は、それぞれの役所に命令をだし、中将
高野大国を任命し、二千人の兵士を、竹取
りのおじいさんの家に派遣しました。
兵士たちを、家の土塀の上に千人、屋根の
上に千人配置し、使用人とともに、かぐや
姫を守りました。
使用人たちも、兵士と同じように、弓矢を
持ち武装しています。
兵士の一部を屋根からおろし、家の中にい
るかぐや姫も守りました。
おばあさんは、塗籠の中で、かぐや姫を抱
いて座っています。
おじいさんは、塗籠の戸に鍵をかけ、戸口
に座りました。
つづく