古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」14


伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)12


伊耶那美命は、醜女だけでなく、体に
ついている八雷神に、おおぜいの軍勢
をそえ、夫を追わせました。
伊耶那岐命は、腰につけている十挙の
剣を抜き、剣を後手にふりはらいなが
ら逃げました。
雷神たちは、しつこく追いかけてきます。


黄泉比良坂(黄泉国と葦原中国とをへ
だてる坂)のふもとにたどりついた時、
桃の木が目につきました。
伊耶那岐命は、桃の実を三個とると、
黄泉国の軍勢に向かって、力いっぱい
投げつけました。
すると、軍勢たちは、桃の実をおそれ
逃げていきました。


       つづく