古事記神話「古事記物語」19
伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)17
「天照大御神よ。おまえは、高天原を治め
なさい」
「月読神よ。おまえは、夜之食国(よるの
おすくに)を治めよ」
「須佐之男命よ。おまえは、海原を治めな
さい」
伊耶那岐命は、そう命じました。
天照大御神と月読神は、父・伊耶那岐命の
命令に従い、委任された国をしっかり治め
ました。
しかし、末っ子の須佐之男命は、父のいい
つけを守らず、長いひげがみぞおちのあた
りまで届くほどに成長しても、毎日泣きわ
めいていました。
つづく