古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」30


天照大御神須佐之男命 10


一方、安の河の川上にある堅い石と金山
の鉄で大きな鏡を、八尺の勾玉をたくさ
んつけた玉飾りも作りました。
そして、香山(かぐやま)のカニワ桜の
皮をもやし、雄鹿の肩の骨を焼いて占い
をしたのです。


神のおつげで、香山のたくさんの榊を根
ごととってきて、上の方の枝には玉飾り
を、中程の枝には鏡を、下方の枝には白
と青の幣(ぬさ)をつけました。
この幣を、布刀玉命(ふとたまのみこと)
が捧げ持ち、天児屋命(あめのこやのみ
こと)が祝詞をあげました。 


    つづく