古事記神話「古事記物語」33
天照大御神と須佐之男命 13
「私が岩屋にこもっているので、高天原も葦原
中国も真っ暗なはずなのに、なぜ天宇受売命は
楽しそうに踊り、神々たちは大笑いしているの」
すると、天宇受売命が答えました。
「天照大御神さまよりもっとすてきな神がここ
にきております。だから、みんなで大喜びして、
笑っているのです」と。
すかさず、天児屋命(あめのこやのみこと)と
布刀玉命(ふとたまのみこと)が、大きな鏡を
差し出し、天照大御神にみせました。
天照大御神は、少しずつ戸から出てきて、鏡に
映った姿をのぞきました。
つづく