古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」35


天照大御神須佐之男命 15


須佐之男命は、大宜都比売神(おおげつひめ
のかみ)に何か食べさせてほしいとお願いし
ました。
すると、鼻や口や尻から、美味しいものをい
ろいろとりだし、料理をして皿に盛りつけ差
し出しました。


その様子をみていた須佐之男命は、「おまえの
口や鼻からだした物をくえるか」と怒り、大宜
比売神(おおげつひめのかみ)を切り殺して
しまいました。


大宜都比売神の頭からは蚕が、二つの眼から稲
の種子が、二つの耳から粟が、鼻から小豆が、
女陰から麦が、尻から大豆がなりました。
神産巣日神(かむむすひのかみ)は、須佐之男
命にそれらの種をとらせました。


       つづく