古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」41


八岐大蛇(やまたのおろち)6


八岐大蛇は、八つの酒桶に頭をつっこむと、
うまそうに酒を飲み始めました。
酒を飲みよっぱらった八岐大蛇は、「どでー
ん」という大きな音をたて倒れてしまいま
した。
そして「ぐわぁーぐわぁ」と大きないびき
をかき寝てしまいました。


命は、持っていた長い剣で、八岐大蛇をず
たずたに切り刻みました。
その血が、肥の河に流れ、川の水が真っ赤
にそまりました。
尾を切り刻んでいた時、「かちん」という
音がして、剣の先が欠けてしまいました。
「何にあたったのだろう」
命が尾を切り開いてみると、立派な太刀が
出てきました。


          つづく