古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」43


八岐大蛇(やまたのおろち)8


須賀の地が気にいった命は、その地に立派な宮殿
を建てました。
その時、雲がもくもくと立ちあがったそうです。


  その時に、命が詠んだ歌。

  八雲たつ 出雲八重垣 妻隠みに

  八重垣作る その八重垣を


命は、義父の足名椎(あしなづち)をよび、
「わしの宮殿の長官になってほしい。これからは、
稲田の宮主・須賀の八耳神となのりなさい」と命
じました。
須佐之男命と櫛名田比売は、この地で幸せに暮ら
しました。


        つづく