古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」78


大国主命

沼河比売 4


ある日。
大国主命は、沼河比売が住んでいる里を
こっそりみにいきました。
そして、「沼河比売沼河比売―」と、
大声でさけんでしまったのです。
そのため、「大国主命は、沼河比売のこ
とが好きらしい」といううわさがたって
しまいました。


大国主命は、すぐにでも沼河比売と結婚
したいと思いましたが、地元の豪族や海
賊の夜星武などの反対があり、沼河比売
に求婚することさえできませんでした。
困った大国主命は、海賊の夜星武に、妃
の一人をさしだしました。
夜星武は、その妃をたいそう気に入り妻
にしたそうです。


        つづく