古事記神話「古事記物語」99
大国主命
国譲り 7
「わしからは返事ができない。わが子の言代主神
(ことしろぬしのかみ)が返事をするだろう」
「言代主神は、どこにいるのだ」
「今、言代主神は、魚や鳥をとりに、御大の岬へ
行っている」
天鳥舟神(あめのとりふねのかみ)は御大の岬へ
行き、言代主神をつれてきました。
そして、「天照大御神の御子に、この国を譲るこ
とをそちはどう思うか」と聞きました。
偉大な霊能力を持っている言代主神は、高天原か
ら何人もの使者がやってきて、「葦原中国を譲れ」
とせまることに、うんざりしていました。
つづく