2019-07-16 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 7 第一章 次郎、西の村へ 5 「おらも、きよちゃんと別れるのは辛い。でも、 仕事だからしかたがない」 次郎は、割り切っているようでした。 「次郎さん。引越しをしても、私と会ってくれ る?」 「もちろん。時々会おうね」 「どうやって会うの」 「おらは、あまり休みがない。だから、夜しか 会えない」 「じゃあ、私が会いに行くわ」 「えっ、きよちゃんが」 「次郎さんは、休みがないんでしょ。だったら、 私が会いにいく」 つづく