火とぼし山

[童話]火とぼし山


火とぼし山 13


第二章 再会 3 


「きよちゃん。ほんとにきてくれたのだね。
ありがとう。おらも、きよちゃんに会いたか
った」
次郎は、笑顔できよを迎えてくれました。
きよは、次郎の笑顔をみたとたん、疲れがい
っぺんにふきとびました。


「次郎さん。この一週間、とても長かったわ。
時間が止まっているのではないかと思ったく
らい」
「おらも」
二人は、再会できたことを心から喜びました。
「はい、次郎さん。むすびよ」
「むすび?」


         つづく