火とぼし山

[童話]火とぼし山


火とぼし山 34


第四章 一ヶ月に一度の出会い 8


「なんか、はずかしくて。そんなにしょっち
ゅう家に帰るのはおかしいと、主人にといつ
められた。だから、きよちゃんのことを話し
たんだ」
「そうしたら、なんていったの」


「きよちゃんとは、月に一度、会ったらどう
かといわれた。野良の仕事が忙しいから、そ
ういったのだろうけれど」
「一カ月も、次郎さんに会えないなんて、私さ
みしい」
そういって、きよは家に帰っていきました。


        つづく