火とぼし山

[童話]火とぼし山


火とぼし山 46


第五章 次郎の見合い 8


「とてもおもしろい人だった。会っている間、
二人とも笑いっぱなしだった。その人ね、大
きな農家の一人娘なんだって。おらに、養子
にきてくれないかというんだ」
次郎は、見合いをした娘のことを話してくれ
ました。


きよは、「とてもおもしろい人」「大きな農
家の一人娘」「養子」ということばが、気に
なりました。
貧乏なわが家と違い、その人の家は裕福なん
だろうなと、きよは思いました。
「次郎さんはこれからもその人とつきあうの」
「おらは、つきあう気はない。でも、その人
が、これからもつきあってほしいというんだ」
 

        つづく