[童話]火とぼし山
火とぼし山 47
第五章 次郎の見合い 9
次郎さんが、誰とつきあおうと勝手だ。
でも、私とだけつきあってほしい。
きよは、心の中で強くさけびました。
次郎さんは、小さな時から、私のことを思って
いてくれると信じていた。
でも、次郎さんの心の中には、見合いをした人
が住んでいるのではないだろうかと、きよは思
いました。
次郎さんが、その人を好きになったらどうしよう。
私は、次郎さんに捨てられてしまうのだろうか。
きよは、不安な気持で、毎日をすごしました
つづく