2019-10-15 鹿になった観音さま 童話 [童話]鹿になった観音さま 鹿になった観音さま 4 「さあ、何かいるのかも。和尚さま。じゃあ、これ から裏山をみてくるで」 「三郎さ。たのんだぞ」 和尚は、三郎に裏山をみてくれるように頼みました。 三郎は、いそいで裏山へ行きました。 「うー、うー」 「わん、わん、わん」 タケルとチハヤが、大声でほえています。 でも、あたりには何もいません。 二匹の犬は、何にむかってほえているのでしょうか。 「タケル、チハヤ。どうした」 三郎は、犬たちに声をかけました。 つづく