鹿になった観音さま

[童話]鹿になった観音さま


鹿になった観音さま 6


「わぁーっ。黄金色の鹿だぁ」
三郎は、びっくりして大声をあげました。
「うー、うー、うー」
「わん、わん、わん」
タケルとチハヤが、鹿のまわりでほえています。


鹿が、三郎にむかって突進してきました。
「あぶないっ」
危険を感じた三郎は、弓をかまえました。
「えいっ」
三郎は、鹿をめがけて弓をひきました。
「ばしっ」
鹿の首に矢がささりました。


         つづく