瑠璃寺の青獅子

[童話]瑠璃寺の青獅子


瑠璃寺の青獅子 12


「瑠璃寺は、何百年も続いている由緒ある寺。
その寺にふさわしい獅子頭を、わしは彫ること
ができるだろうか」
男は、不安でした。
「わしは、若い時から、いくつもの仏像やお面
を彫ってきた。だから、獅子頭だって彫れる」
男は、自分の心に強くいいきかせました。


道具の手入れがすむと、寺へ行き、和尚に獅子
頭をみせてもらいました。
そして、和尚から、獅子舞の様子をこまかに聞
きました。
「たった一本の手綱で、屋台と獅子をたくみに
あやつっているのは、宇天王なのじゃ」
「屋台といいますと」


         つづく