2019-12-14 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 10 奥がたのお万も、みよりのない犬坊を、弟 のようにかわいがっています。 犬坊も、お万が大好きでした。 両親のいない犬坊は、盛永を父のようにお 万を母のように思っていたのでしょうか。 若君の長五郎も、「兄ちゃん、兄ちゃん」と いって、犬坊をしたっています。 犬坊も、長五郎を弟のようにかわいがってい ました。 「犬坊と若様は、仲がいいのぅ。ほんとの兄 弟みたい」 家臣たちは、長五郎と遊んでいる犬坊をみて、 そういいました。 つづく