2019-12-25 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 21 後から、下条の兵士たちが追ってきます。 二人をめがけ、矢や石がとんできます。 「殿様。いつも鹿狩りに行くあの山へ逃げま しょう。そうすれば、下条の追手から逃げ切 ることができます」 盛永と犬坊は、いつも鹿狩りに行く山に向か って逃げて行きました。 後をふりかえると、城がめらめらと燃えてい ます。 「城が燃えている。さっきまで住んでいた城 が燃えている」 盛永が、うわごとのようにいいました。 つづく