赤い夕顔の花

[童話]赤い夕顔の花


赤い夕顔の花 24


「全員無事だといいですね。さあ、殿様。追手
がくるといけないので、少しでも安全な場所へ
逃げましょう」
犬坊が、盛永をせかしました。
二人は、下条の追手を逃れ、山の奥へ奥へと逃
げて行きました。


「殿様。あそこに小屋があります。少し休みま
しょう」
「そうじゃな。少し休むとするか」
二人は、小屋で休みました。
「殿様。私がみはりをしています。少し横にな
ってお休みください」
盛永は、わらの上で横になりました。


        つづく