2019-12-28 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 24 「全員無事だといいですね。さあ、殿様。追手 がくるといけないので、少しでも安全な場所へ 逃げましょう」 犬坊が、盛永をせかしました。 二人は、下条の追手を逃れ、山の奥へ奥へと逃 げて行きました。 「殿様。あそこに小屋があります。少し休みま しょう」 「そうじゃな。少し休むとするか」 二人は、小屋で休みました。 「殿様。私がみはりをしています。少し横にな ってお休みください」 盛永は、わらの上で横になりました。 つづく