風の神様からのおくりもの

[童話]風の神様からのおくりもの


風の神様からのおくりもの 6


「女の子も助かったし、さてわしも社に帰って休む
としよう」
神様はまた風になって、守屋山に帰りました。


「小桜姫、小桜姫。聞こえるかな。風の神じゃ。伊
那谷の女の子は、あぶない所で助かってよかった
のー。しかし、これから大変じゃのー。わしも、毎
日あの子が元気に育つよう祈っているぞ」


「風の神様、あの子を助けていただき、本当にあり
がとうございました。いちじはどうなることかと私もは
らはらしましたが、風の神様のおかげで助かりまし
た。本当にありがとうございました。このご恩は、一
生わすれません。これからも、どうかあの子のことを
よろしくお願いします」


        つづく





「風の神様からのおくりもの」は、みほようこ
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。