[童話]風の神様からのおくりもの
風の神様からのおくりもの 9
とくに、この頃は、人々にやさしさがなくなり、
「自分さえよければ、他人はどうなってもよい」と
いう人がほとんどです。
だから、ニ千年位たたないと、黄金色のまゆ玉
は手にはいらなかったのです。
黄金色のまゆ玉は、この地方に住んでいる人々
のやさしさをしめす、鏡のようなものでした。
次の日の朝。
窓をあけたおばあさんは、縁側できらっきらっと
光っているものをみつけました。
「なにかしら」
近づいてみると、黄金色の小さなまゆ玉でした。
大きさは、普通のまゆ玉の半分くらい。
つづく
「風の神様からのおくりもの」は、みほようこの
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html
童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。