風の神様からのおくりもの

[童話]風の神様からのおくりもの


風の神様からのおくりもの 10


「まあ、小さなまゆ玉だこと。でも、なんて美しい
まゆ玉なの。こんなまゆ玉は、みたことがないわ。
だれがおいていったのかしら」
おばあさんはまゆ玉を手にのせると、娘とまごの
いる部屋へとんでいきました。


「今縁側でね、このまゆ玉をみつけたの。美しい
まゆ玉ね。そうそう、この子の名前だけど、まゆと
なづけたらどうかしら。真の優しさと書いて、まゆ
と読むのよ」
おばあさんは、娘にいいました。
「まゆ・・まゆ・・まゆ。おかあちゃん、まゆって、す
てきな名前ね」
女の子のおかあさんはそういって、おばあさんか
ら黄金色のまゆ玉を受け取りました。


        つづく





「風の神様からのおくりもの」は、みほようこ
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。