守屋山に黄金色の花が咲いた

[童話]守屋山に黄金色の花が咲いた


守屋山に黄金色の花が咲いた 1


明神さまが住んでおられる守屋山には、雪がと
けるころ、黄金色の花が咲くといういいつたえが
ありました。
黄金色の花をみた人は、一生幸せに暮らせるそ
うです。


春になると、おおぜいの人が守屋山に入り、黄
金色の花を探しました。
でもなぜか黄金色の花はみつかりません。
守屋山のふもとの村に住む人々にとって、黄金
色の花は幻の花だったのです。


明神さまへ雨の日も風の日も、一日も休まずお
参りにくる一人の少女がいました。
少女には心を病んでいる兄がいました。


  
        つづく





「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、みほようこ
の初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。