明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 4


少女はなんとかして、兄のよろこぶ顔がみたかっ
たのです。
少女は細い急な道を、高原めざして登っていきま
した。
まわりの山々は、赤や黄色に紅葉しはじめていま
した。


三時間位歩いたでしょうか。
少女はようやく高原のふもとにつきました。
夏の間美しく咲いていた高原の花々は、すっかり
かれていました。
そして広い高原はすすきでおおわれていました。
少女が高原の頂上めざして登っていくと、枯草の
中にニ十本位松虫草の花がさいていました。

   
        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこ
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。