明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 6


少女が赤いちょうにみとれていると、あっちの
方から一匹、こっちの方から一匹と、沢山のち
ょうが、松虫草の花のまわりに集まってきました。
そして沢山のちょうは大きなまーるい円をえが
きながら、ひらひらまいはじめました。


ちょうの数は何百匹、いや何千匹でしょうか。
初めてみる美しいちょうの舞でした。
誰がふいているのでしょうか。
どこからか笛の音が聞こえてきました。
ちょうたちは、その笛の音にあわせて、ひらひ
らと楽しそうに舞っています。

   
        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこ
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。