明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 8


少女が後をふりむくと、いつきたのでしょうか。
かわいい小鹿が少女の後にちょこんと立っていま
した。
小鹿の耳はたてにふたつにわれていました。
「この小鹿は明神さまのおつかいをしている小鹿
ではないかしら」
少女はなぜかそう思いました。


小鹿は「こっちへおいで。こっちですよ」というよ
うに、つぶらなひとみで少女をみつめ、どこかへ
さそっているようなしぐさをしました。
少女は何かにさそわれるように、小鹿の後をつい
ていきました。

   
        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこ
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。