[童話]明神さまの姿をみた少女
明神さまの姿をみた少女 11
その声は少年の声ではなく、いつか聞いたことの
ある明神さまの声でした。
少女は明神さまに病気の兄のことを、何度も何度
もお願いしました。
「おまえの兄を思う気持は、よくわかった。何年か
後には、おまえの兄はきっとよくなるだろう。いつ
までも優しい心を忘れずに生きていくのじゃよ。今
日ここでわしに会ったことは、決してだれにもいう
ではないぞ。くじゃくちょうの舞のこともな。では明
日また社であおう。待っているぞー」
つづく
「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこの
初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html
童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。