雪んこの舞

[童話]雪んこの舞


   雪んこの舞 3


「るみ、もっと左足を高くあげて」
おかあさんの声で左足をあげると、るみはバラン
スをくずし、すってんころりんところんでしまいます。
おかあさんにとって、目のみえないるみに雪の舞
を教えることは、想像していた以上に大変な仕事
でした。


でも舞ができないと、るみはこれから一人で生きて
いけません。
だからるみもおかあさんもひっしでした。
るみとおかあさんは、一日中舞のけいこをしました。
目のみえる雪んこなら、三日もけいこすれば上手
におどれるようになります。

 
        つづく





「雪んこの舞」は、みほようこの初めての
童話集「風の神様からのおくりもの」に収
録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。