竜神になった三郎

[童話]竜神になった三郎


   竜神になった三郎 6


娘は、桃色の着物をきていました。
諏訪湖の精のような、美しい娘でした。
三郎は、今までこんな美しい娘を、みたことがあり
ません。
「なんて美しい人だろう。こんな人を妻にできたら、
どんなに良いだろう」
三郎は、心の中でそっとつぶやきました。


一方、娘の方も、「なんてりりしいかたかしら。こ
んな人の妻になれたら、どんなにうれしいことか」
と思ったのです。
ひとめみた時から、二人とも忘れられなくなってし
まったのです。
「家はどこ?」
「この近くなの。ほら、あそこにみえる家よ」


     つづく





竜神になった三郎」は、みほようこの二冊目の
童話集「竜神になった三郎」に収録されています。


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童話集「竜神になった三郎」の価格は、
現在 1540円です。