福寿草になった少女

[童話]福寿草になった少女


   福寿草になった少女 6


袋の中には、鈴が入っているようです。
女の子のおかあさんが、お守りのつもりで、鈴をおい
ていったのでしょうか。
長者が袋をあけてみると、中には黄金色の鈴が入っ
ていました。


「おや?鈴に紋がついている。この紋はたしか・・・梶
の紋。梶の紋といえば、明神さまの紋じゃが。この子
は明神さまに関係ある人のこどもなのじゃろか」
「まさか・・・」
おくさんも鈴を手にとり、ふってみました。
「リーン・リーン・リーン」
清らかな音色が、あたりにひびきました。

 
     つづく





福寿草になった少女」は、みほようこの二冊目の
童話集「竜神になった三郎」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu2.html


童話集「竜神になった三郎」の価格は、
現在 1540円です。