福寿草になった少女

[童話]福寿草になった少女


   福寿草になった少女 8


女の子はつぶらなひとみで、じっと奥さんの顔をみ
ています。
そして時々にこっとほほえみます。
「なんて清らかな目をしているのでしょう。だんなさ
ま、この子を我が家で育ててあげましょうよ」
「そうだのぅ。明神さまがわしらにこの子を授けてく
れたのかもしれんのぅ」
長者夫婦は、女の子をわが子として育てようと、決
めました。


二人は、急いで女の子を神棚の前へつれて行き
ました。
「明神さま、わしらにこんな可愛いこどもを授けて
いただき、本当にありがとうございました。明神さ
まのこどもだと思って、この子を大切に育てます」
二人は、明神さまに何度もお礼をいいました。

  
     つづく





福寿草になった少女」は、みほようこの二冊目の
童話集「竜神になった三郎」に収録されています。


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童話集「竜神になった三郎」の価格は、
現在 1540円です。