[童話]福寿草になった少女
福寿草になった少女 11
「かあちゃん、なにかお手伝いすることない?」
福は家の手伝いも、よくやりました。
「福ちゃん、あそぼ」
近所のこどもたちも、おおぜい遊びにきます。
やしきの広い庭は、いつも近所のこどもたちで、い
っぱいでした。
福は、大勢の人に、「福ちゃん、福ちゃん」とかわい
がられ、大きくなりました。
福が七才になった春のことです。
「福や、守屋山にはな、雪がとける頃、黄金色の花
が咲くといういいつたえがあるのだよ。黄金色の花
は、春を告げる花だといわれている。黄金色の花を
みた人は、一生幸せにくらせるそうだ。
つづく
「福寿草になった少女」は、みほようこの二冊目の
童話集「竜神になった三郎」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu2.html
童話集「竜神になった三郎」の価格は、
現在 1540円です。