福寿草になった少女

[童話]福寿草になった少女


   福寿草になった少女 20


福がたおれていた場所にたどりついた時、二人は
「あっ」と大声をあげました。
わずかに残った雪の中に、長者が・福が・村の人
々が、あんなにみたいと思った黄金色の花が、一
本咲いていたのです。
黄金色の花は、太陽にあたり、きらっきらっと輝い
ていました。
それはひとえの黄金色の花でした。
「まあ、きれいな花だこと」
二人は、黄金色の花にかけよりました。


すると・・・。
「リーン・リーン・リーン」
どこからか鈴の音が聞こえてきました。
「福、福なのね」
奥さんの目には、美しい娘になった福の姿が、は
っきりみえました。


     つづく





福寿草になった少女」は、みほようこの二冊目の
童話集「竜神になった三郎」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu2.html


童話集「竜神になった三郎」の価格は、
現在 1540円です。