[童話]福寿草になった少女
福寿草になった少女 22
「わしは守屋山に住んでいる明神じゃ。二人とも福に
会えて、本当に良かったのぅ。長者夫婦よ、福を大切
に育ててくれて、ありがとう。感謝しているぞー。そこ
に咲いている黄金色の花は、福寿草というのじゃ。こ
れからはその花を福だと思って、大切にするのじゃよ」
その日、長者夫婦は、みちたりた心で家に帰りました。
「福は、私がみたいといっていた黄金色の花になった
のじゃのぅ」
長者はそっとつぶやきました。
つづく
「福寿草になった少女」は、みほようこの二冊目の
童話集「竜神になった三郎」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu2.html
童話集「竜神になった三郎」の価格は、
現在 1540円です。