[童話]ふしぎな鈴
小桜姫とふしぎな鈴 15
姫は、城が見える南岸の森の陰へ、仮家をつくり
逃げていました。
そして、城が焼けおちるのを、対岸のかくれ家で、
くやしい思いでみていたのです。
「くやしい、くやしい……。なんとしても、にくき北
条をほろぼしたい」
心のやさしい姫でしたが、三浦一族をほろぼした
北条を、姫はどうしても許すことができませんで
した。
こうして、鎌倉時代から続いた豪族三浦一族は、
北条早雲によって、滅ぼされてしまったのです。
つづく
「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。
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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。