ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   朝顔エスカレーター 1


それから一年後。
残暑の厳しい九月五日のことでした。
大好きなおとうさんが、心臓病で急になくなってしま
いました。
しんきんこうそくでした。


「かな、おじいちゃんとおばあちゃんに、かわいがっ
てもらったことを、いつまでも忘れないようにね。元
気で明るく生きていくのだよ」
おとうさんはいいました。


そして、桃の実の形をした鈴を、かなにくれました。
「リーン・リーン・コロンころん」
なんともいえないいい音がします。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html



「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。