[童話]ふしぎな鈴
「黄金色の鳥は、あちらの国っていったけれど、あち
らの国ってどこにあるのかしら?」
かなは「あちらの国」ということばが、気になりました。
次の朝、かなは黄金色の鳥がとまっていた柱時計の
上を、そっとのぞいてみました。
黒い種が、一粒のっていました。
「何の種かしら」と思いながら、かなはその種を白い
ふうとうに入れ、机の奥にしまっておきました。
庭へでると、おとうさんが育てた朝顔の花が、たくさ
ん咲いていました。
白い花も紫の花も、ピンクの花も咲いています。
つづく
「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html
「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。