[童話]ふしぎな鈴
何千何万という花が、色とりどりにぱっと音がして開
いていきます。
色あざやかな竜が、空に向かってかけのぼってい
くような、そんな感じでした。
かなはぽかーんとして、朝顔の花を見ていました。
「かなさん、私の体にしっかりつかまりなさい。これ
から良い所へ案内しますから」
どこからか、また声が聞こえてきました。
かなは、おそるおそる朝顔のつるにつかまりました。
すると、どうでしょう。
朝顔のつるが、するすると動き出したのです。
まるでエスカレーターに乗っているような感じでした。
つづく
「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html
「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。