ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   朝顔エスカレーター 11


かなの家が、かなの住んでいる村が、どんどん小さ
くなって、とうとう見えなくなってしまいました。
朝顔エスカレーターは、途中止まることなく、空に
むかってどんどんのぼっていきます。


「かなさん、つきましたよ」
その声で、かなははっとわれにかえりました。
ついた所は、広い野原のまんなかでした。
たんぽぽやすみれやれんげの花が、野原一面に咲
いています。
空はまっさおで、黄金色の太陽が、目の前にきらき
らとかがやいていました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。