ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   校長先生と桜の鈴 2


かなは校長先生の「おはよう」という声を聞くと、心
の中がぱっと明るくなるような気がしました。
校長先生は、まわりにいる人々を、元気にしてしま
うふしぎな人でした。
 

五月初めの日曜日。
かなは愛犬の“りゅう”と、丘の上の山桜をみに行き
ました。
「ホーホケキョ、ホーホケキョ」
どこからかうぐいすの声が聞こえてきました。
「りゅう、うぐいすだよ。いい声だね」
かなは、りゅうに話しかけました。
「どこで鳴いているのかしら」
かなはあたりをみまわしました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。