[童話]ふしぎな鈴
校長先生と桜の鈴 7
「かな、いいものをあげよう。桜の鈴だよ。 ほら、
いい音がするだろう」
「リーン・リーン・リーン」
校長先生が鈴をふると、鈴虫が鳴いているような
音色が、あたりにひびきわたりました。
「かな、この鈴をふるとね、花や小鳥とお話ができ
るのだよ。でも、本当にやさしい心をもっている時
しか、花や小鳥とお話することはできない。かなが
今のようなやさしい心をずっともち続けることがで
きれば、かなが好きなお月さまや星とも、話ができ
るようになるよ」
つづく
「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html
「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。