ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   校長先生と桜の鈴 8


「わぁ、うれしいなぁ。もしかして…もしかして…そ
の鈴は小桜姫さまが大切にしていた鈴ですか?」
「どうして、かなは桜の鈴のことを知っているの?」
「とうちゃんがなくなる時、小桜姫さまは二つの鈴を
大切にしていたのだよって、話してくれたから・・・」


「そうだったのか…。かな、おとうさんがそういった
のか。この鈴はね、小桜姫が大切にしていた桜の
鈴だよ。でも…この鈴のことは、誰にも話してはい
けないよ。かな、この鈴をいつまでも大切にするの
だよ」
そういうと、校長先生はゆっくり丘をくだって行きま
した。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。