ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   ふしぎなリュック 2


古杉先生もかなの顔を初めてみた時、いつかどこ
かで会ったことがあるような、とてもなつかしい気が
しました。
「どこで会ったのだろうか?」
でも、どこであったのか、先生には思い出せません
でした。


「前世って、本当にあるのだろうか?」
「もし前世があるとすれば、私とかなは、どんな間柄
だったのだろう。ぜんぜん知らない人だったのだろ
うか。それとも仲のいい兄と妹だったのだろうか。仲
の良い父と娘だったのだろうか・・・。


いや、おじとめいだったのかもしれない。もしかした
ら、私とかなは仲のいい夫婦だったのかもしれない」
古杉先生は、このごろ前世について考えることが多
くなっていました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。