ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   ふしぎなリュック 5


すると、古杉先生がやってきました。
「かな、何をみているの?」
「先生、あの鳥はなんという名前?」
「ギィーギィーって、鳴いていただろ。あれはね、こ
げらという鳥だよ。きつつきの仲間だよ」
先生は、こげらのことをいろいろ教えてくれました。
こげらはこつこつと木の枝をつついています。


先生はかなの横に腰をおろし、いっしょに空をみあ
げました。
空には白い雲がぽっかりうかんでいます。
かなは先生と話していると、心の中がぽかぽかと温
かくなってくるような気がしました。
「いつまでも先生といっしょにいたい」
かなはそう思いました。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。