ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   ふしぎなリュック 9


すると、先生の背中のリュックが、鈴めがけてころ
んところがってきました。
そして、灰色のリュックも、ピカッピカッ、キラッキラ
キラと、黄金色に輝きだしたのです。


「なんて美しい鈴の音だろう。私はこの桃の鈴をも
っている少女に会える日を、ずっと長い間、そう五
百年近くじっと待っていたのです。やっと、探して
いた鈴と少女に会うことができました。私はとてもう
れしい。私はただの古いリュックではないのです。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。