[童話]かきつばたになった少女
かきつばたになった少女 4
その中に、狩の上手な足の速い少年がいました。
少年の名前は、山彦。
「おらもかきつばたに会いたいな。いつかきつばた
に会えるだろうか」
山彦も、かきつばたに会える日を、楽しみにしてい
ます。
梅雨があけた七月のある日。
その日は、からりと晴れた良い天気でした。
かきつばたは、一人で霧が峰へ行こうと思いました。
大好きなおばさまに、きすげの花をプレゼントしよう
と思ったのです。
おばさまは、おとうさんの妹。
心のやさしい美しい人でした。
つづく
「かきつばたになった少女」は、みほようこの四冊目の
童話集「ライオンめざめる」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu4.html
童話集「ライオンめざめる」の価格は、現在 1540円です。