竜の姿をみた少女

[童話]竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女 6


「さあ、どんな姿をしているのだろうね。大きな角があ
るとか、たくさんうろこがついているとか、美しい玉を
持っているとかいわれているが、とうちゃんにもわか
らない。今夜、竜の絵をみせてあげよう」
おとうさんは、絵でみた竜の話をしてくれました。


その後。
かなとおとうさんは、湖のほとりで、ときどき竜の話を
しました。
おとうさんから竜の話を聞いたかなは、「しらかば湖
に、竜がいるといいな」と思うようになりました。


「竜? そんなもの、いるはずないよ」
「村に伝わっている大昔の話だろ」


       つづく





童話「竜の姿をみた少女」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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