竜の姿をみた少女

[童話]竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女 39


諏訪湖は、太陽にあたり、きらっきらっと輝いてい
ます。
「なんて美しい湖だろう」
かなは、そっとつぶやきました。


「かなー。私はあなたに会えるのを、ずっと待って
いたのよー。早く、お会いしたいわー」
諏訪湖の方から、三郎の妻のやさしい声が聞こえ
てきました。
かなの目には、諏訪湖のほとりで手をふっている、
着物姿の美しい人がみえました。


       つづく





童話「竜の姿をみた少女」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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